9  力学実践編

STEP1 ロープの長さの計算


 つり荷にロープをかける位置をきめます。
 標準の4本づりの場合、目安として、つり荷の長さを4等分し、外側の2本(右図のイとハ)のところにかけます。
 イとハの対角線の長さをはかります。
 つぎにロープの長さを計算します。
 図のロープの計算上の長さは、移動式クレーンのフックにロープをかけたときの角度が60度でつれる長さです。ロープの長さを長くするとつり角度は60度以内になります。



STEP2 つり荷の重さの計算 


 つり荷の質量(重さ)を計算します。
 質量は、つり荷の体積と材質の比重のかけ算により計算します。



STEP3 ロープの太さの決定


 ロープの太さをきめます。
 つり数、つり荷の質量(重さ)にもとづいて、早見表を見てロープの太さをもとめます。



玉掛作業

 用具の選定がおわり、いよいよ実際の玉掛作業です。
 玉掛作業には、つり荷にたいするロープ掛けやつり荷の巻上げ・移動・巻下げの作業などがあります。

STEP4 フックの誘導


 クレーンへの「呼出し」の合図は、クレーンの運転者からよく見え、安全な場所でおこないます。
 クレーンに合図をし、つり荷の位置をしめし、つり荷の重心の真上にフックを誘導します。
 それから、「巻下げ」の合図により、アイ掛けがしやすい高さまでフックを下げさせます。


STEP5 ロープ掛け


 つり荷にロープをかけます。
 つり荷の重心に注意して、荷を安定につれるようにロープをかけます。荷の形によって当てものなどをもちいます。
 この場合、ロープをかける位置は、つり荷を4等分した位置(下の図のイ、ハ)にします。


STEP6 アイ掛け


 クレーンのフックにロープの一方のアイをかけます。
 アイはフックの中心に平均してかけます。


STEP7 ロープのかかり具合とフックの位置の調整


 荷にたいするロープのかかり具合とフックの位置を調整します。

 これは、「微動巻上げ」と「停止」によりおこないます。
 「微動巻上げ」の合図で少し巻上げ、ロープがはる手前で「停止」の合図により、いったん停止させます。
 そして、つり荷にたいするロープ(必要なら当てものなども)の位置とロープのはり具合を確認します。具合がわるいところがある場合、「微動巻下げ」の合図でロープをゆるめて調整します。
 フックが重心の真上にきていない場合、ロープを十分ゆるませた状態で、「微動」の合図によりフックを重心のほうへ移動させ、同時にロープも移動させます。
 最終的には重心の位置の見きわめをおこないます。


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