第ニ種衛生管理者試験 

(平成14年7月〜平成14年12月 実施分)

問1 〔関 係 法 令〕

 衛生管理体制に関する次の記述のうち、労働安全衛生法に違反しているもの
はどれか。  

(1)常時300人の労働者を使用する事業場において、その事業場に専属の
  者ではないが、一定の要件を満たす開業医を産業医として選任している。
(2)常時500人の労働者を使用する銀行本店において、総括安全衛生管理
  者を選任していない。  
(3)常時1200人の労働者を使用する事業場において、3人の衛生管理者
  のうち2人を、事業場に専属でない労働衛生コンサルタントから選任し
  た。
(4)常時1800人の労働者を使用する事業場において、衛生管理者を4人
  選任した。  
(5)常時2500人の労働者を使用する事業場において、5人の衛生管理者
  のうち1人のみを専任の衛生管理者としている。  


問2  労働安全衛生規則に基づく健康診断に関する次の記述のうち、誤っているも
のはどれか。

(1)事業者は、健康診断の結果に基づき作成した健康診断個人票を5年間保
  存しなければならない。  
(2)常時50人以上の労働者を使用する事業者は、定期健康診断を行ったと
  き、遅滞なく、定期健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出し
  なければならない。                
(3)定期健康診断で、結核の発病のおそれがあると診断された労働者に対
  し、おおむね6月後に、結核健康診断を行わなければならない。  
(4)雇入れ時の健康診断及び定期の健康診断の項目には、既往歴及び業務歴
  の調査が含まれる。
(5)雇入れ時の健康診断では、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が
  必要でないと認めるときは、血圧の測定と心電図検査を省略することがで
  きる。


問3  間口が20m、奥行が13m、天井の高さが6mの建屋において、内部の機
械設備等の高さが最高3m、その容積が240m3であるとき、この建屋内で同
時に就業させてもよい最大の労働者数は次のうちどれか。

(1)132人
(2)130人
(3)106人
(4)104人
(5) 80人


問4  労働安全衛生規則に基づく健康診断に関する下文中の[   ]内A,Bに
入れる語句の組合せとして、正しいものは(1)〜(5)のうちどれか。

 「事業者は、[ A ]労働者を雇い入れるときは、当該労働者に対し、医
師による健康診断を行わなければならない。ただし、医師による健康診断を受
けた後、[ B ]を経過しない者を雇い入れる場合において、その者が、当
該健康診断の結果を証明する書面を提出したときは、当該健康診断の項目に相
当する項目については、この限りでない。」 
     A           B
(1)常時使用する       1 月
(2)常時使用する       3 月
(3)常時使用する       6 月
(4)3月を超えて使用する   6 月
(5)3月を超えて使用する   1 年


問5  次の手続き等のうち、法令上事業者に義務づけられていないものはどれか。  
(1)労働者が衛生管理者免許証の交付を受けたときは、所轄労働基準監督署
  長に報告を行う。  
(2)労働者が業務上の負傷で休業したときは、所轄労働基準監督署長に所定
  の報告書を提出する。  
(3)雇入時の健康診断を実施したときは、健康診断個人票を作成し、これを
  一定期間保存する。  
(4)衛生管理者が、病気により職務を行うことができなくなったときは、代
  理者を選任する。  
(5)衛生委員会の議事で重要なものについては、記録を作成し、これを一定
  期間保存する。  


問6  雇入れ時の安全衛生教育に関する次の記述のうち、誤っているものはどれ
か。

(1)従事させる業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防に関
  することについては、業種にかかわらず教育事項とされている。
(2)事故時等における応急措置に関することについては、業種にかかわらず
  教育事項とされている。  
(3)常時使用する労働者数が一定数以下であることを理由に、教育を省略す
  ることはできない。  
(4)3月以内の期間を定めて雇用する者については、特に危険又は有害な業
  務に従事する者でない限り、教育を省略することができる。  
(5)必要とする教育事項について十分な知識及び技能を有していると認めら
  れる労働者については、当該事項についての教育を省略することができ
  る。


問7  衛生委員会に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。  

(1)非工業的業種の事業場では、原則として設ける必要はない。  
(2)産業医のうちから事業者が指名した者を委員としなければならない。
(3)委員の総数は、常時使用する労働者数に応じて定められている。
(4)議長には、衛生管理者のうちから事業者が指名した者がなる。
(5)衛生管理者は全員、委員にならなければならない。


問8  事業場の施設等の衛生基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれ
か。  

(1)炊事従業員専用の休憩室及び便所を設けなければならない。  
(2)ねずみ、こん虫等の防除は、6月以内ごとに1回、定期に、統一的に行
  わなければならない。  
(3)常時男性10人、女性35人の労働者を使用する事業場では、労働者が
  臥床することのできる休養室又は休養所を、男性用と女性用に区別して設
  けなければならない。
(4)労働者を常時就業させる場所の照明設備については、1年以内ごとに1
  回、定期に、点検しなければならない。  
(5)精密な作業を行う作業場では、作業面の照度を300ルクス以上としな
  ければならない。


問9  休日に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)休日労働に関する協定の届出をすれば、満18才未満の男性を休日に労
  働させることができる。  
(2)管理、監督の地位にある者に対しても、休日に関する規定は適用され
  る。
(3)休日は、原則として毎週日曜日を特定して与えなければならない。  
(4)業務の都合により休日に出勤させても代休を与えれば休日労働とはなら
  ない。  
(5)4週間を通じて4日以上の休日を定めて与えれば、週1回の休日を与え
  なくてもよい。   


問10  解雇に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。                     
(1)業務上の負傷をし、療養のため休業していた労働者については出勤後
  30日間は解雇できないが、その後も負傷が完全に治ゆするまでは解雇し
  てはならない。  
(2)労働者を解雇しようとする場合には、原則として少なくとも30日前に
  その予告をしなければならないが、15日分の平均賃金を支払えば予告は
  15日前に行って差し支えない。  
(3)産後8週間休業した女性については、その後30日間は解雇してはなら
  ない。       
(4)労働者の責に帰すべき事由により、予告手当を支払わずに労働者を即時
  解雇しようとするときは、所轄労働基準監督署長の認定を受けなければな
  らない。
(5)使用者は、その事業場の労働基準法違反の事実を労働基準監督署長に申
  告した労働者を、そのことを理由として解雇してはならない。

問11 〔労働衛生〕

 次のAからDまでの温熱指数等のうち、乾球温度と湿球温度のみから求めら
れるものの組合せは、(1)〜(5)のうちどれか。    

 A 実効温度
 B 修正実効温度
 C 不快指数
 D 湿度
(1)A,B
(2)A,C
(3)A,D
(4)B,D
(5)C,D


問12  照明等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)天井や壁に反射させた光線が作業面にくるようにした照明方法を全般照
  明という。
(2)局部照明は、検査作業などのように、特に手元が高照度であることが必
  要な場合に用いられる。  
(3)局部照明だけに頼ると、作業場の照度が不均一になりすぎて眼の疲労を
  起こすことがあるから、全般照明を併用する。  
(4)全般照明と局部照明を併用する場合の全般照明の照度は、局部照明の照
  度の1/10以上であることが望ましい。  
(5)部屋の彩色として、目の高さ以下はまぶしさを防ぎ安定感を出すために
  濁色とし、目より上方の壁や天井は明るい色にするとよい。


問13  疾病休業統計に関する下文中の[  ]内A,Bに該当する字句及び数値の
組合せとして、正しいものは(1)〜(5)のうちどれか。  

 「労働衛生統計は、労働衛生活動を評価するものさしであり、今後の活動の
施策に結びつくものである。
 病休度数率は、疾病り患の頻度を表すもので、次の式により求められる。              
        [  A  ]            
    ────────────── ×[ B ] 
     在籍労働者の延実労働時間数        」

     A         B
(1)疾病休業延日数   1000000
(2)疾病休業件数    1000000
(3)疾病休業延日数     10000
(4)疾病休業件数       1000
(5)疾病休業延日数      1000


問14  換気等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)換気回数の増減と、作業場内の気流の増減とは無関係である。
(2)必要換気量は、酸素濃度を基準として算出する。
(3)必要換気量は、そこで働く人の労働の強度(エネルギー代謝率)によっ
  て変化することはない。  
(4)必要換気量の算出にあたっては、室内一酸化炭素(CO)基準濃度を普
  通0.03%とする。  
(5)必要換気量が同じであれば、気積が大きいほど換気回数は少なくてよ
  い。


問15  労働衛生管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)作業環境管理、作業管理、健康管理を効果的に進めるには、労働衛生管
  理体制の整備や労働衛生教育の実施が必要である。
(2)健康管理では、身体の健康に関するもののほか、ストレス等に関連した
  心の健康の確保対策が必要とされている。 
(3)作業環境管理の最終目標は、健康診断によって発見された健康障害の原
  因を究明し、職場の作業環境を改善することにある。
(4)作業管理の内容は、作業強度、作業密度、作業時間、作業姿勢、休憩な
  ど極めて広い範囲にわたる。
(5)作業管理の進め方としては、適切な作業を行うための手順や方法を定め、
  それを、訓練等を通じて現場の労働者に徹底させることが必要である。

問16  VDT作業の労働衛生管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれ
か。

(1)照明器具等の高輝度の光源がディスプレイ画面に映り込まないようにす
  る。  
(2)ディスプレイ画面、書類及びキーボード面における照度が適切な照度と
  なるように配慮する。  
(3)作業による健康障害は、ほとんど自覚症状がないので、眼の検査及び筋
  骨格系の他覚的検査により異常を早期に発見することが大切である。
(4)視覚以外に、姿勢、騒音、作業時間その他種々の疲労誘発要因に対する
  対策が必要である。  
(5)一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に
  10〜15分の作業休止時間を設ける。 


問17  健康保持増進のための健康測定の項目と、法令による定期健康診断の項目で
は共通しているものが多いが、健康測定においてのみ行われる項目は次のうち
どれか。

(1)自覚症状の有無の検査
(2)心拍数の測定
(3)血圧の測定
(4)安静時心電図検査
(5)血色素量及び赤血球数の検査


問18  感染型食中毒の病原菌は次のうちどれか。

(1)ブドウ球菌
(2)ボツリヌス菌
(3)エンテロトキシン
(4)腸炎ビブリオ
(5)テトロドトキシン


問19  熱中症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。  

(1)熱けいれんでは、涼しい所で安静にさせ、食塩と水をとらせるとよい。
(2)熱虚脱では、めまい、血圧低下、失神などがみられる。  
(3)熱虚脱が起きたときは、涼しい所に移し、頭部を高くした姿勢をとらせ
  るとよい。  
(4)熱射病(日射病)では、体温が上昇し、意識障害や呼吸困難などがみら
  れる。  
(5)熱射病では、早急に体温を下げる処置を行う。 


問20  骨折に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。  

(1)複雑骨折とは、多数の骨片に破砕された複雑な骨折をいう。
(2)不完全骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
(3)単純骨折は、皮膚の下で骨が折れ、損傷は皮膚には及ばない。  
(4)骨折部には、変形、異常な動き、摩擦音が認められることがある。  
(5)副子は、骨折した部位の両端にある二つの関節にまたがる長さのものを
  用いる。

問21 〔 労 働 生 理 〕

 下文中の[  ]内に入れるべき語句は、(1)〜(5)のうちどれか。  

 「筋労作時には、[  ]からのアドレナリンの分泌が増加する。」  
(1)  胃
(2)十二指腸
(3)膵  臓
(4)副腎髄質
(5)副甲状腺


問22  感覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1)温度感覚は、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
(2)中耳は、平衡感覚をつかさどる重要な器官である。
(3)網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
(4)味覚及び嗅覚は化学感覚に分類される。
(5)嗅覚は、同一臭気に対しては疲労しやすい。  


問23  尿に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。                      
(1)尿は通常弱酸性である。    
(2)尿の比重は、水分摂取量が多いと小さくなる。 
(3)尿蛋白が陽性のときは、腎臓、膀胱又は尿道の病気などが疑われる。
(4)腎機能が低下すると血液中の尿素窒素が減少する。
(5)血糖値が正常であっても、体質的に腎臓から糖がもれて、尿糖が陽性と
  なる場合を腎性糖尿という。


問24  基礎代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。  

(1)基礎代謝量は、睡眠中の代謝量で表される。  
(2)基礎代謝量は、体格、年齢、性などで異なる。 
(3)同性、同年齢の場合、基礎代謝量は体表面積にほぼ正比例する。 
(4)特別に作業をしなくても、ただじっと座っているだけで、代謝量は基礎
  代謝量の1.2倍になる。 
(5)成人男性の基礎代謝量は、一般に女性より大きい。


問25  次のAからDまでの項目のうち、体力増強の程度の判定に直接関係ないもの
の組合せは(1)〜(5)のうちどれか。  

 A エネルギー代謝率
 B 最大酸素摂取量
 C フリッカー値
 D 肺活量
(1)A,B
(2)A,C
(3)A,D
(4)B,C
(5)C,D


問26  心臓の働きと血液の循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれ
か。

(1)心臓の血液拍出量は、普通1回に平均約60ミリリットル程度である。
(2)右心室に流れている血液は静脈血であり、左心室に流れている血液は動
  脈血である。  
(3)体循環では、血液は左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に
  戻ってくる。  
(4)肺循環では、血液は右心房から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動
  脈を経て左心房に戻る。
(5)肺循環により左心房に戻ってきた血液は、左心室に押し出される。


問27  呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。                     
(1)呼吸運動は、肺自体に運動能力がないため、呼吸筋と横隔膜の協調運動
  によって行われる。   
(2)胸腔の容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気道を経て肺内へ流
  れ込む空気が吸気である。 
(3)酸素は赤血球の中に含まれているヘモグロビンによって、肺から各組織
  へ運ばれる。  
(4)呼吸中枢は延髄にあり、ここからの刺激によって呼吸に関与する筋肉は
  支配されている。  
(5)呼吸中枢は、血液中の酸素によって刺激され、このため呼吸運動が激し
  くなる。


問28  神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。                    
(1)神経系は、中枢神経系と末梢神経系に大別され、中枢神経系は脳と脊髄
  からなる。        
(2)末梢神経系は、体性神経と自律神経からなる。 
(3)自律神経系は、随意筋に分布して生命維持に必要ないろいろな作用を無
  意識的、反射的に調節する。
(4)脊髄から前根を通って出る神経が運動神経である。
(5)神経は筋肉に比べると疲労しにくいが、酸素の供給が乏しいと速やかに
  疲労する。


問29  血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。  

(1)赤血球は、核のない円板状の細胞で、血液1mm3中に450万〜500万
  個程度含まれ、寿命は約120日といわれている。  
(2)白血球のうちリンパ球は免疫反応に関与している。
(3)血漿の中には、アルブミン、グロブリンなどの蛋白質が含まれている。
(4)血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)が不溶性のフィ
  ブリン(線維素)に変化する現象である。  
(5)血液の容積に対する血小板の相対的容積をヘマトクリットといい、その
  値は、男女による差がない。


問30  筋肉に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。  

(1)筋肉の縮む速さが適当なときに、仕事の効率が一番大きい。  
(2)筋肉は、収縮しようとする瞬間に一番大きい作業能力を現す。  
(3)人が直立しているとき、姿勢保持の筋肉は、伸張性収縮を常に起こして
  いる。  
(4)心筋は、横紋筋に分類されるが、意志によってその動きを調節できない
  ので、不随意筋である。  
(5)筋肉の疲労現象は、筋肉中に乳酸が増加して、グリコーゲンの分解が妨
  げられることにより生じる。



(終了)


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