第ニ種衛生管理者試験 

(平成14年1月〜平成14年6月 実施分)

問1 〔 関 係 法 令 〕

 総括安全衛生管理者の選任、職務等に関する次のAからDまでの記述につ
いて、正しいものの組合せは(1)〜(5)のうちどれか。

 A 常時300人以上の労働者を使用する事業場では、業種にかかわらず、
  総括安全衛生管理者を選任しなければならない。
 B 総括安全衛生管理者は、安全衛生についての一定の経験を有する者で
  なければならない。
 C 総括安全衛生管理者は、当該事業場においてその事業の実施を統括管
  理する者をもって充てなければならない。
 D 総括安全衛生管理者の職務の一つに、衛生管理者を指揮することがあ
  る。

(1)A,B
(2)A,C
(3)A,D
(4)B,D
(5)C,D


問2  労働安全衛生規則に基づく健康診断に関する次の記述のうち、誤っている
ものはどれか。

(1)事業者は、常時使用する労働者を雇い入れる際に、当該労働者が6月
  前に健康診断を受けていても、法定の項目について健康診断を行わなけ
  ればならない。
(2)雇入れ時の健康診断及び定期の健康診断の項目のなかには、既往歴及
  び業務歴の調査が含まれる。
(3)雇入れ時の健康診断では、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師
  が必要でないと認めるときは、血圧の測定と心電図検査を省略すること
  ができる。
(4)事業者は、健康診断の結果に基づき作成した健康診断個人票を5年間
  保存しなければならない。
(5)労働者を本邦外の地域に6月以上派遣しようとするときは、一定の項
  目について、医師による健康診断を行わなければならない。


問3  常時50人以上の労働者を使用する事業場の衛生管理体制等に関する次の
記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)事業者は、産業医を選任しなければならない。
(2)事業者は、安全衛生推進者又は衛生推進者を選任しなければならない。
(3)事業者は、衛生委員会又は安全衛生委員会を設けなければならない。
(4)事業者は、衛生管理者を選任しなければならない。
(5)事業者は、衛生管理者等の能力向上を図るための教育、講習等を行い、
  又はこれらを受ける機会を与えるように努めなければならない。


問4  次のAからDまでの雇入れ時の安全衛生教育の項目のうち、金融業におい
て省略することができるものの組合せとして、正しいものは(1)〜(5)のうち
どれか。

 A 機械等の取扱い方法
 B 従事させる業務に関して発生するおそれのある疾病の予防
 C 作業手順
 D 清潔の保持

(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D


問5  中央管理方式の空気調和設備が設けられた事務室の空気環境の基準として、
誤っているものはどれか。

(1)室の気流は、毎秒0.5m以下とする。
(2)室の相対湿度は、40%以上70%以下になるように努める。
(3)室に供給される空気中の浮遊粉じん量は、1m3中に0.15mg以下とす
  る。
(4)室に供給される空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)の含有率は、100
  万分の1000以下とする。
(5)室に供給される空気中の一酸化炭素の含有率は、100万分の100
  以下とする。


問6  事業場の施設等の衛生基準に関する次の記述のうち、誤っているものはど
れか。

(1)常時就業させる場所の照明設備について、1年以内ごとに1回、定期
  に点検しなければならない。
(2)食堂の床面積は、食事の際の1人について1m2以上としなければなら
  ない。
(3)労働者に対し、1回100食以上又は1日250食以上の給食を行う
  ときは、栄養士を置くように努めなければならない。
(4)常時男性48人、女性6人を使用する事業場では、労働者が臥床する
  ことのできる休養室又は休養所を男性用と女性用に区別して設けなけれ
  ばならない。
(5)精密な作業を行う作業場では、作業面の照度を300ルクス以上とし
  なければならない。


問7  間口が18m、奥行が9m、天井の高さが5mの建屋において、内部に設
置された機械設備等の高さが最高2.5m、その容積が215m3であるとき、
この建屋内で同時に就業させてもよい最大の労働者数は次のうちどれか。

(1)43人
(2)59人
(3)62人
(4)64人
(5)81人


問8  労働安全衛生法に基づく手続に関する次の記述のうち、誤っているものは
どれか。

(1)衛生管理者の選任報告書は、所轄労働基準監督署長に提出しなければ
  ならない。
(2)衛生管理者が長期に入院して加療するため職務を行うことができない
  ときは、代理者を選任しなければならない。
(3)産業医の選任報告書は、所轄労働基準監督署長に提出しなければなら
  ない。
(4)労働者が労働災害により休業したとき休業日数が4日未満であるもの
  については、4半期ごとにまとめた所定の報告書を所轄労働基準監督署
  長に提出しなければならない。
(5)常時30人以上の労働者を使用する事業者が定期健康診断を実施した
  ときは、定期健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しなけ
  ればならない。


問9  解雇に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)労働者の責に帰すべき事由により、予告手当を支払わずに労働者を即
  時解雇しようとするときは、所轄労働基準監督署長の認定を受けなけれ
  ばならない。
(2)使用者は、その事業場の労働基準法違反の事実を労働基準監督署長に
  申告した労働者を、そのことを理由に解雇してはならない。
(3)産後8週間休業した女性については、その後30日間は解雇してはな
  らない。
(4)労働者を解雇しようとする場合には、原則として少なくとも30日前
  にその予告をしなければならないが、15日分の平均賃金を支払えば予
  告は15日前に行って差し支えない。
(5)業務上の負傷をし、療養のため休業していた労働者については出勤し
  ても30日間は解雇できないが、その後も負傷が完全に治ゆするまでは
  解雇してはならない。


問10  就業規則、寄宿舎規則に関する次のAからEまでの記述について、正しい
ものの組合せは(1)〜(5)のうちどれか。

 A 就業規則を労働基準監督署長に届け出る場合は、労働者代表の同意書
  を添付しなければならない。
 B 寄宿舎規則を労働基準監督署長に届け出る場合には、寄宿労働者代表
  の意見書を添付しなければならない。
 C 就業規則には、退職に関する事項を必ず定めておかなければならない。
 D 寄宿舎規則には、安全及び衛生に関する事項を必ず定めておかなけれ
  ばならない。
 E 寄宿舎規則には、建設物及び設備の管理に関する事項は必ずしも定め
  なくてもよい。

(1)A,B
(2)A,E
(3)B,C
(4)C,D
(5)D,E


問11 〔 労 働 衛 生 〕

 労働衛生教育の方法の一つであるOJT(職場研修)の長所として、誤って
いるものは次のうちどれか。

(1)一度に多くの者に集中的な指導ができる。
(2)個人の能力に応じた指導ができる。
(3)日常的に機会をとらえて指導ができる。
(4)個人の仕事に応じた指導ができる。
(5)教育効果の把握が容易である。


問12  VDT作業の労働衛生管理に関する次の記述のうち、誤っているものはど
れか。

(1)一日の労働時間のうち、どの程度VDT作業に従事するか等により作
  業形態を区分し、それぞれに適した労働衛生管理を行う。
(2)ディスプレイ画面、書類及びキーボード面における照度が適切となる
  ように配慮する。
(3)VDT作業による健康障害は、初期にはほとんど自覚症状がないので、
  眼の検査及び筋骨格系の他覚的検査による異常の早期発見が大切である。
(4)視覚以外に、姿勢、騒音、作業時間その他種々の疲労誘発要因に対す
  る対策が必要である。
(5)一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間
  に10〜15分の作業休止時間を設ける。


問13  照明に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)局部照明は、検査作業などのように、特に手元が高照度であることが
  必要な場合に用いられる。
(2)天井や壁に反射させた光線が、作業面にくるようにした照明方法を全
  般照明という。
(3)局部照明だけでは照度が不均一になり、眼の疲労を起こすことがある
  から、全般照明を併用する。
(4)全般照明と局部照明を併用する場合の全般照明の照度は、局部照明の
  照度の1/10以上であることが望ましい。
(5)普通の業務状態でまぶしさを起こさせないことは、望ましい照明の条
  件の一つとされている。


問14  換気に関する次のAからDまでの記述について、正しいものの組合せは(1)
〜(5)のうちどれか。

 A 換気回数は、多ければ多いほどよい。
 B 必要換気量は、そこで働く人の労働の強度(エネルギー代謝率)によ
  って増減する。
 C 必要換気量を算出するときは、普通、酸素濃度を基準として行う。
 D 必要換気量と気積から、その作業場の必要換気回数が求められる。

(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D


問15  次のうち、温度感覚を表す指標として用いられ、感覚温度ともいわれるも
のはどれか。

(1)乾球温度
(2)湿球温度
(3)至適温度
(4)実効温度
(5)黒球温度


問16  下文中の[   ]内Aの用語及びBの数字の組合せとして、正しいもの
は(1)〜(5)のうちどれか。

 「疾病り患の頻度をあらわす病休度数率は、次の式により求められる。

     [ A ]
 ───────────── ×[ B ]
 在籍労働者の延実労働時間数
                                 」

      A          B
(1)疾病休業件数        1000
(2)疾病休業件数       10000
(3)疾病休業件数     1000000
(4)疾病休業延日数       1000
(5)疾病休業延日数    1000000


問17  健康保持増進のための健康測定の項目と、法令による定期健康診断の項目
とは共通しているものが多いが、健康測定においてのみ行われるものは次の
うちどれか。

(1)心拍数の測定
(2)血圧の測定
(3)血糖検査
(4)血中脂質検査
(5)自覚症状及び他覚症状の有無の検査


問18  細菌性食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)ブドウ球菌による食中毒は、感染型である。
(2)ボツリヌス菌による毒素は、神経毒である。
(3)ブドウ球菌による毒素は、熱に弱い。
(4)腸炎ビブリオによる食中毒は、糞尿により汚染された食肉等が原因と
  なることが多い。
(5)サルモネラ菌による食中毒は、毒素型である。


問19  出血に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)出血が体内か体外かで内出血と外出血とに分けられるが、応急対策で
  止血できるのは外出血である。
(2)直接圧迫法は、出血部を直接圧迫する方法であって、最も簡単であり、
  きわめて効果的である。
(3)間接圧迫法は、出血部より心臓に近い部の動脈を圧迫する方法である。
(4)動脈からの出血は、止血帯法により止血しなければならない。
(5)止血帯としては、三角巾、手ぬぐいなどを利用する。


問20  骨折に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)単純骨折では、損傷は皮膚には及ばない。
(2)複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
(3)不完全骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
(4)骨折部には、限局した激痛があり、動かすと痛みが増加する。
(5)骨折部には、変形や異常な動きが認められる。


問21 〔 労 働 生 理 〕

 感覚に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)皮膚の感覚点では、温覚点が最も密度が大である。
(2)嗅覚は、わずかな匂いでも感じるほど鋭敏で、同一の臭気に対して疲
  労しにくい。 
(3)眼球の長軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶもの
  を遠視眼という。
(4)鼓膜は、中耳と内耳の中間にある。
(5)中耳は、平衡感覚をつかさどる重要な器官である。


問22  肝臓の機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)脂肪を分解する酵素であるペプシンを分泌する。
(2)門脈血に含まれるブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、血液中のブ
  ドウ糖が不足すると、グリコーゲンをブドウ糖に分解して血液中に送り
  出す。
(3)血液凝固物質や血液凝固阻止物質を生成する。
(4)肝臓には解毒作用がある。
(5)アルブミンを生成する。


問23  神経に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)神経系は、中枢神経系と末梢神経系からなり、中枢神経系には脳と脊
  髄が、末梢神経系には体性神経と自律神経がある。
(2)脊髄では、運動神経が前根を通じて送り出され、知覚神経は後根を通
  じて入ってくる。
(3)自律神経は、随意筋に分布している。
(4)小脳が侵されると、運動失調を起こす。
(5)大脳皮質の運動性言語中枢が障害を受けると、声は出せてもまとまっ
  た言葉として話せなくなる。


問24  下文中の[   ]中に入れる語句として正しいものは、(1)〜(5)のうち
どれか。

 「筋労作時には、[   ]からのアドレナリンの分泌が増加する。」

(1)   胃
(2)十 二 指 腸
(3)膵     臓
(4)副 腎 髄 質
(5)副 甲 状 腺


問25  呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)呼吸運動は、主として呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の協調運動によって
  胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより
  行われる。
(2)胸腔が広がり内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気道を経て肺内に流れ込
  む空気が吸気である。
(3)呼吸により血中に取り込まれた酸素は、赤血球の中のヘモグロビンと
  結合して全身の組織に運ばれる。
(4)呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されている。
(5)肉体労働をすると呼吸が激しくなるのは、筋肉内に吸収された吸気中
  の窒素の作用により、呼吸中枢が刺激されるためである。


問26  筋肉に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)筋肉は、神経から送られてくる刺激によって収縮する。
(2)筋肉には、横紋筋と平滑筋があるが、心筋は横紋筋である。
(3)筋肉中のグリコーゲンは、筋肉の収縮時に酸素の供給が不十分である
  と、水と二酸化炭素(炭酸ガス)にまで分解されず乳酸になる。
(4)人が直立しているとき、姿勢保持の筋肉は、伸張性収縮を常に起こし
  ている。
(5)筋肉は、収縮しようとする瞬間に一番大きい作業能力を現す。


問27  尿に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)尿は通常弱酸性を呈する。
(2)尿の比重は、水分摂取量が多いと小さくなる。
(3)血糖値が正常であっても、体質的に腎臓から糖がもれて尿糖が陽性と
  なる場合を腎性糖尿という。
(4)慢性腎炎やネフローゼは、病態が重いほど尿中蛋白量が増加する。
(5)腎機能が低下すると血液中の尿素窒素が低下する。


問28  体温等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)体内での熱の産生は、主に栄養素の酸化燃焼又は分解などの化学的反
  応によって行われる。
(2)発汗していない状態でも皮膚及び呼吸器から1日約850gの水の蒸
  発があり、これを不感蒸泄という。
(3)体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状
  態を一定に保つ仕組みを恒常性(ホメオスタシス)という。
(4)体温調節中枢は小脳にある。
(5)寒冷にばく露されると、皮膚の血管は収縮し、その血流量が減少する。


問29  代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)基礎代謝量は、人種、体格、年齢、性などで異なる。
(2)基礎代謝量は、同性、同年齢であれば、体表面積にほぼ正比例する。
(3)基礎代謝量は、睡眠中の測定値で示される。
(4)女性の基礎代謝量は、普通、男性より低い。
(5)特別に作業をしなくても、ただじっと座っているだけで代謝量は基礎
  代謝量の1.2倍になる。


問30  睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)睡眠中には体温の低下がみられる。
(2)睡眠中には新陳代謝が盛んになる。
(3)睡眠中には副交感神経の働きが活発になり、心拍数が減少する。
(4)睡眠が不足すると、感覚機能や集中力は低下する。
(5)睡眠は、疲労やストレスの解消にきわめて有効な対策である。


(終了)


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